全てを信じるのは危険
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本書は、一般の自己啓発書と同様に「いかにして成功するか」と言うテーマを扱ったものだが、その根拠が科学的に裏打ちされたものであるという事実において、類書とは趣を異にする。
さしずめ、啓蒙・成功というテーマにおける”実験心理学のファクト集”と言ったところで、その内容はこれまで常識として語られてきた自己啓発とは大きく事なるものが多い。常識を覆すデータが多く、
・マイナス思考を抑制するな
・成功した自分をイメージするのは逆効果
・褒められた子供はリスク選好性が低下する
など、非常に興味深い話があり、面白く読めた。
ただ、この手の本で注意が必要なのは、これらの実験心理学に基づく主張は科学的厳密さを備えておらず、常に「真実」を語るわけではないという事だ。
本書に書かれている「事実」のほとんどが、実験室という極めて限定された特殊な空間の中で行われた実験を元にした結果に過ぎず、簡単に更新されうる。本書の中にも、内容に矛盾がある箇所が存在する事に気付いた人もいるだろう。
つまり、これらの本を咀嚼するにはある程度の科学リテラシーが必要であり、それが無い場合は盲目的に全てを信じるのはやめておこう、という事だ。
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根拠を示す
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科学の数字できちんと語る姿勢がいいですね。単なる、自己啓発の前向き思考や、祈りのような馬鹿馬鹿しいものではない。さすが一流の学者です。
多分、試してみる価値はあるはずです。
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実用的な事例満載の「生きる力」を学べるお勧めの書
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これは、いいです。
抽象論や妙な幸福論、信じるものは的な
人生の生き方指南本が多いなか、
本書は、いちいちうなづける、納得の処世術が満載。
実験心理学と仮説検証を膨大な数収集し、カテゴライズし、
安易な思い込みを、見事に粉砕し、目からうろこの新鮮な
驚きを与えてくれます。
目次をご覧あれ。
「自己啓発」はあなたを不幸にする
「面接マニュアル」は役立たずだった
イメージトレーニングは逆効果
などなど。
読ませるテーマと、読ませる文章。そして、そのテーマの
実験心理学の結果、何がわかったのか?
あなたや私の、今からの人間関係、判断、ものの見方が
変わります。
原題は「59秒」。本書のラストに、59秒でわかる、10の教訓
が整理されていて、これが役に立ちます。
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科学的根拠に基づく成功法則
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自己啓発書やビジネス書に登場する主張は科学的な根拠に基づかない著者自身の経験による主張が大半を占めているため、科学的根拠を主眼とした本書は他の書籍とは一線を画すような印象を受けた。
多くの文献に基づく本書の主張は説得力があり、非常に読みやすかった。
日本の書籍は翻訳本を除くとあまり引用文献を記載することはないが、 引用文献を記載してある方が実際の論文の内容を検証しやすいため、本書はそういう点でも非常に素晴らしい書籍である。
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一部要約
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イリノイ大学のエド・ディナーの研究によれば、フォーブスの長者番付トップ100に入る人でさえ、平均的なアメリカ人に比べ、その幸福度は多少高い程度である。つまり、生きていく上での必要が満たされた場合は、収入が増えても幸福度は大きく変わることはない。
アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンは、ペンシルベニア州議会で、気難しい冷淡な議員の協力を得たいと思っていた。しかし、フランクリンは相手に頭を下げて自陣に取り入れたりはせず、別の手段を取った。その議員は、ある稀少な本を持っていたので、フランクリンは、相手にその本を数日貸してくれないかと訊ねた。相手は承知した。すると、次回、議会で顔を合わせた時、相手はめずらしくフランクリンに話しかけ、丁重な態度で接してきた。その後、その相手はフランクリンに協力を惜しまないようになった。
Eメールで何人かに助けを求める時は、同じメールを複数の人に送ったと分かるようにして送らない方がいい。自分の受け取ったメールが、他の人にも送られたのが分かると、責任の分散が生じてしまう。自分以外の誰かが返事をするだろうと思ってしまうのだ。
心理学者の鈴木直人は職場に植物を置いた環境と、何も植物を置かない環境を比べた。その結果、植物を置いた方が社員の創造力が高まることを発見した。また、テキサスA&M大学のロバート・ウルリックが8ヶ月間に渡り社員の創造力を調べたところ、職場に観葉植物があると、男性社員から出されるアイデアは15%増え、女性社員は問題への対応が以前より柔軟になった。
アリゾナ州立大学のダグ・ケンドリックの研究によれば、大学生に恋人経験の数が色々違う紹介文を見せ、好感度を測った。その結果、女性からみた場合は、元カノの人数がゼロから2人の男性が最も好ましいが、3人以上になると魅力度が落ちる。男性から見た場合は、元カレの数がゼロから4人の範囲では1人増えるごとに魅力度が高まるが、5人以上になると魅力度が下がる結果となった。
2002年のアイオワ州立大学のブラッド・ブッシュマンの研究。自分の書いた作文を痛烈に批判して学生に腹を立たせた。そこで学生を2つに分け、一方は部屋で静かに2分間待機させ、もう一方にはボクシンググラブを与え、サンドバッグを叩かせた。その後に両者の怒り具合、不快感、欲求不満度合いを測ったところ、静かにしていたグループの方が、怒り具合など全てが低かった。つまり、怒りを爆発させるよう行為、怒りを発散させる行為は、結果的に逆効果になってしまう。
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